4月21日(日)は診療いたします。GWは5/2~5/4が休診、4/29、5/5、5/6は診療いたします。

コロナ後遺症の専門治療

コロナ後遺症専門治療について

 新型コロナ感染症の拡大とともに、回復後も様々な症状(コロナ後遺症)にお悩みの方が増えております。また医療機関に受診するも明確な原因が特定できず、対症療法を行うのみで思う様に改善しないケースも多くなっております。

 そこで当院では東洋医学の視点から原因を探り、個人個人のお体に合わせてコロナ後遺症の専門治療を行っております。

対象者 

  コロナ感染後から2週間以上経過(現在感染していない)おらず、コロナ後遺症の疑いがある方

治療内容

 当院ではコロナ後遺症にお悩みの方の根本原因を東洋医学の視点から考察し、そしてその原因に合わせた鍼灸施術を行うことで症状の改善を目指します。

施術料

通常の鍼灸治療費(3,850円)

 

ご予約時に「コロナ後遺症の治療を希望」とお伝えください。またメール相談も行っておりますので、お気楽にご相談ください。

 Mail: harinaka.kyo@gmail.com

以下コロナ後遺症についての説明および当院の治療方針について詳しく述べてまいります。

コロナ後遺症とは

コロナ後遺症の定義

 「新型コロナウイルス感染症診療の手引き:罹患後症状のマネジメント」によると、コロナ後遺症(罹患後症状)の定義を以下の様に述べています。

他に明らかな原因が無く、急性期から持続する症状や、あるいは経過の途中から新たに、または再び生じて持続する症状全般を言う。

またWHO(世界保健機構)ではpost COVID-19 conditionの定義を以下の様に定義しています。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に罹患した人に見られ、少なくとも2か月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないものである。通常はCOVID-19の発症から3か月経った時点にも見られる。

これらをまとめると、コロナ後遺症とは「コロナ回復期から発現した諸症状であり、かつ発症から2か月以上も持続している症状」といえます。実際には感染後1年以上経過後も症状が見られる場合があります。

またコロナ後遺症に関する明確な原因は特定されていません。

コロナ後遺症の症状

主な症状は以下の通りです。

【主な症状】

  1. 全身症状(倦怠感・関節痛・筋肉痛・発熱など)
  2. 呼吸器症状(咳・たん・息切れなど)
  3. 精神・神経症状(記憶障害・集中力低下・不眠・頭痛・抑うつなど)
  4. その他(味覚障害・,嗅覚障害・動悸・抜け毛・下痢など)

上記以外にも様々な症状がコロナ後遺症の疑いとしてみられています。症状は一つと限らず同時に複数の症状が出現されるケースもあります。

現在コロナ後遺症の専門外来が増えておりますが、明確な原因が特定できないこともあり、対症療法が中心となっております。

東洋医学的な視点からみたコロナ後遺症

鍼灸や東洋医学の考えでは疾患名ではなく、お一人お一人の状態から個別に根本原因を探ります。

東洋医学的な診断を行うことを「証を立てる」と言いますが、コロナ後遺症に多い証を2つご紹介します。

内熱(陰虚内熱)

 内熱(陰虚内熱)とは体の中に熱がこもっている(ほてる、のぼせる)状態をいいます。

東洋医学では陰陽という概念があります。簡単に述べると陽が体が活動する時に、陰が体を休める時に使われるものです。それぞれがバランスよく保たれることで健康を維持しています。

しかし内熱の状態は陰虚(陰が少なくなっている)状態ですので、体を鎮める力が弱ることで相対的に陽の作用(体を温める)が強くなります。

この状態は体温計を測っても熱は無いのに何だか熱っぽく感じる時微熱が生じる時などが該当します。

内熱の時にみられる症状には以下のものがあります

  • ほてり、のぼせ
  • 微熱や午後に体温が上昇する
  • 口やのどが乾燥する
  • 盗汗(寝汗)
  • 不眠
  • 倦怠感
  • 空咳、痰(肺陰虚)

気血両虚

 東洋医学では気・血・水という三つの要素が健康な状態を保つ上で重要と考えられています。気血両虚はこの中の「血」と「血」の両方が足りない状態です。(上述の陰虚内熱は「水」の不足ともいえる)。

 血虚は簡単にいうと血液が不足している状態です。厳密には違いますが貧血のイメージでも良いでしょう。気虚は現代医学的な説明は難しいですが、簡単に述べると元気がない状態というイメージが近いでしょう。気虚だけや血虚だけがメインの証となる方もいますが、ここでは両方が足りない状態で説明します。

 気血両虚の状態にみられる症状は以下のものがあります。

  • 倦怠感, 疲労感
  • 息切れ
  • 動悸
  • めまい
  • 不眠
  • 脱毛症
  • 記憶力, 集中力低下

当院のコロナ後遺症に対する治療方針

 コロナ後遺症と一言でいっても症状は様々であり、原因も複数のものが考えられます。東洋医学の観点から述べると、上述した2つの証がコロナ後遺症に多く認められます。しかし実際はさらに細かい分類であったり、五臓(肝、心、脾、肺、腎)ごとに原因が隠れているケースもあります。

 当院ではコロナ後遺症にお悩みの方の根本原因を東洋医学の視点から診断します、そしてその原因に合わせて適切な鍼灸施術を行うことで症状の改善を目指します。

 コロナ後遺症は長期戦になるケースも少なくありません。対症療法ではなく体の弱りに目を向けて治療を行うことも重要だと当院では考えております。

 コロナ感染後の諸症状に長くお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。